宮島達男の「時の海」を原美術館で見たとき、大型の作家の予感があった。以後の活躍は周知のこと。これはデジタル時計だが、宮島達男とはなんの関係もない。知人のエンジニア手製の真空管時計。デットストックの真空管を使っていて極めて正確。近ごろ真空管が見直され、こんな時計も市販されている。しかし、たいてい発光色はオレンジでブルーの管は無い。1本で時間が判るのは、例えば「1208」と続けば12時8分のこと。