指先サイズのコレクション
親指サイズの小モノ達
掌サイズの勝れモノ
福助のコラムでござる
Photo
紹介文
14.イワシの勧め(平成16年7月吉日)
point
イワシは優れた食材です。ダシをとるにはなくてはならないし、丸干しはご飯に合います。安いのに、生でも煮ても焼いても、凝った料理でも美味しくいただけます。日本人の食生活には欠かせないイワシの価値をもっと見なおしたいものです。しかし、これから話題にしますのは死んだイワシではなく、生きたイワシのことでございます。
point
だいぶ前のことですが、水族館で群れて泳ぐイワシを見ました。大阪海遊館のクラゲは驚くほど美しかったけれど、須磨水族館のイワシの不思議さには目を奪われました。一団になって泳ぐのですが、一瞬で向きを変えます。どこかにリーダーがいて、それにつられるのかと思い真剣に見ましたが、全く同時に動きます。イワシには高度なセンサーがあり、人間には解らぬスピードで同調するのでございます。
point
その後、テレビで海面の浮遊物の下に群れる魚がクイズになったのを見ました。その浮遊物を取ったら魚たちはどうするか? という問いです。答えの映像に驚きました。拠り所を失った魚たちが一斉に撮影中のカメラに向かって突進したのです。その時、目からウロコが落ちる思いをしました。今まで、不思議に感じながらも理解できないでいた日本人の習性は、この魚のようだと思ったのでございます。
point
つまり日本を「イワシ文化」と考えることで、日本人の良さも欠点も理解することができました。やはり、タケシが言った「赤信号みんなで渡れば恐くない」は見事に日本人の本質を表しているのです。ちなみに、1匹のセンサーを壊して群れに放つと、間違った1匹につられて皆が曲がってしまうとか。ちょっと恐い話ではございませんか。
掌中のアート
午後5時55分
福助のコラムでござる
福助のコラムでござる バックナンバー一覧はこちら

前のページへ TOPページへ戻る next