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この頃、ぼうず頭が流行りのようですが、そのボウズあるいは寺の坊主のことではありません。自分も長いこと坊主頭なので、それはそれでお勧めしたいのです。しかし今回お勧めするのは、独自の理論と性能を持ったスピーカーのメーカーとして名高い、ボーズの音響装置のことでございます。 |
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私が初めて自分専用の音響装置を手にしたのは、18歳で上京した時のソニーのラジオでした。それからデンスケ(テープレコーダー)を買い、後にパイオニアのミニコンポを揃えました。1万円そこそこの家賃で、ろくなものを食べないのに、高額のステレオ装置を買う若者は結構いました。私がボーズのスピーカーを知り、3代目として部屋に置いたのはジャズを中心に聴くようになってからでした。 |
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ですが、いくら機械に凝っても、安アパートの部屋では価値がありません。装置をコンパクトに戻して、できるだけライブを聴くように心掛けました。それから小さなボーズのスピーカーを長年愛用していたのですが、突然ヘンな装置に出会いました。昔よく聴いたマイルスのトランペットの音につられて覗いてみると、見たところ空気清浄器のような箱形のステレオシステム(VIA)でございました。 |
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あいかわらずの理論はよく解ります。しかし、なににもましてヘンテコな箱から驚くべき音響が現れるのです。それで意表を突かれた私は、思わず買ってしまいました。オーディオマニアでしたらJBLなのでしょうが、BOSEは手軽にジャズを楽しめる名機であることを保証したいのでございます。 |
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