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28 ジョバンニ・ミラバッシの勧め (平成17年9月吉日)
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澤野工房をご存じですか? ジャズファンであれば知らぬ人はないでしょう。ジャズのコーナーを覗けば、ある程度の場所をあてて必ず澤野工房のCDが並べてあります。まず目につくのは、ジャケットデザインの丁寧なつくりです。これまで聴いて来たものとなにか違うと予感させてくれるものがございます。
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とりあえず試しに買ってみて、音を出してみると別段変わった音楽ではありません。しかし、なにもかもが上質につくり込まれていて、聴く度に納得させられます。「そうか、こんな世界があったのか!」おそらくそう感じた人は多いでしょう。しかし、このレーベルは澤野さんという一人の趣味から生まれたものです。いわゆる本場のジャズシーンが翳りをみせ、いくらかジャズに飽きて来た私には意表をつかれた思いがございました。
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そのなかで特に充実しているアーティストがピアニストのジョバンニ・ミラバッシです。演奏は叙情的ですが感傷的ではありません。澤野工房の全体に言えるコトですが、ムズカシイ理屈はいりません。悲壮感や押し付けがましい音楽もありません。といってキレイに流れてしまう軽い音楽でもありません。「埋もれてしまうにはもったいない」と思わせる名演を欧州の無名ジャズミュージシャンから発掘しているのでございます。
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もし、少し興味が湧いたら「AVANTI!」というソロアルバムをお勧めします。少し気に入ったら「ジョバンニ・ミラバッシ&アンドレイ・ヤゴンスキー・トリオ」を是非聞聴いて下さい。この節、CDが売れないそうです。しかしCDを手にしたら、こんなモノとの出会いを望んでいた自分にきっと気が付くことでございましょう。
掌中のアート
午後5時55分
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