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たまに現代音楽がラジオから流れると、ちょっと不愉快になることがあります。なにが楽しくて、こんな音楽を作るのだろうと思うことさえあります。現代美術もちょっと見たところ訳が分からず困惑することが多いのです。わざと分からないようにしているのではないかと疑ってみたくもなるのでございます。 |
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以前、知り合いにチケットをもらって現代音楽のコンサートに出かけました。すると、なにやら不思議な演奏者の動きが見られて、意外に楽しく聞くことができました。つまり、動きと音が一致することでラジオから聞こえるのとは違う臨場感があったわけです。現代美術も面白さのコツが分かると楽しめるものも結構あります。こんな複雑な時代でございますから、芸術に高尚な感動を求めるというのも単純すぎるのではないでしょうか。 |
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このサイトで写真作品を公開している現代美術のトヤザキミツオ(http://www.m-wanco.com/toyazaki)は楽しめる作家です。そんなに難しい理屈は抜きに、作品から何かを感じることができます。しかしよく考えると、なにやら妙な作品ばかり発表しているのも事実です。そんな奇才アーティストが、前に紹介しました通崎さんの展覧会に参加して、アサヒビール大山崎山荘美術館で作品を公開制作するのでございます。 |
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誰もが認める歴史的な芸術品も、骨董として評価される一品も作られた当初は現代アートです。新しいも古いも、それだけで価値が生まれるのではありません。なにごとも実際に自分が体験し、その善し悪しを確かめてこそ楽しみが生まれるのです。現代アートに答えはありません。貴方の見たモノが答えなのでございます。 |
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