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33.ボーカリストの勧め (平成18年2月吉日)
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歌手の好みを言いますと、良い方から好き・評価する・無関心・嫌いの順になります。徳永英明は「嫌い」のカテゴリーに入っていました。ところが、昨年なにげなくテレビから聞こえる声に惹かれて視ると、彼がしっとりと歌っています。以前のムキになってベッタリと粘り着くような歌い方ではなく、サラッとしているのに深みがあり、声質もベルベットボイスでずっと魅力的に変貌しているのでございます。

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さっそく、9月に発売された「VOCALIST」のCDを買ってしまいました。女性が歌ったバラードの名曲ばかりを集めたカバーアルバムです。中島みゆきの「時代」で始まり、荒井由美の「卒業写真」で終わる構成が奮っています。他に、竹内まりや「駅」、さだまさし「秋桜」、井上陽水「ダンスはうまく踊れない」など私の好きな曲ばかりです。たしかに、ボーカリストとして原曲を丁寧に歌っており、もともと持っていた歌唱力や音域の高さで違和感なく表現されている歌に聞き入ってしまうのでございます。

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それにしても、どうして彼はここまで変身を遂げたのでしょう。大変珍しい病気になり、死を身近に感じたとういうようなことも聞きました。私から見て、一皮も二皮も剥けた徳永英明がいました。湖の底が暗くどこまでの深さなのか想像もできないけれど、表面は穏やかな細波が流れているような情感があります。CDジャケットは黒が基調になっていて余分な解説はありません。ただただ歌声に酔えば良い、そんなプロとしての潔さが感じられます。かつての過剰な表現はキレイに洗われているのでございます。

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ここまで突き抜けてしまった彼は、これからどこへ行くのでございましょう? それは分りませんが、私の好みは「好き」と「評価する」の間くらいにランクアップしました。今はこんなに悲しくて♪ 涙も枯れ果てて♪・・・まわるまわるよ時代は回る♪ 別れと出逢いをくり返し♪ 今日は倒れた旅人たちも生まれかわって歩き出すよ♪

掌中のアート
午後5時55分
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