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37.ポカリスエットの勧め(平成18年6月吉日)
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日本の清涼飲料水を調べてみますと、1860年代に英国汽船がラムネをもたらした記録があります。その後、長崎で「レモン水」、横浜で「ジンジャーエール」、京都で「レモネード」が発売されました。ミネラルウォーターは1880年に「天然炭酸水」が市販されました。天然炭酸水はミネラルが豊富ですし、レモンやジンジャーが身体にイイことや美味しいコトも間違いありません。だからこそ、是非とも飲みたい、売りたいと考えられたのでございましょう。

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それから「サイダー」が発売され、米国では「コカ・コーラ」が創業します。しかし、コーラが入ってくるのは大正時代です。果物ジュースが発売されたのは意外に遅く、大正末になってのこと。砂糖の入らない飲料「ウーロン茶」の発売は1981年で、甘くない飲み物が売れたのは画期的なできごとでした。その少し前に「ポカリスエット」が生まれます。ドリンク剤はすでにありましたが、全く新しい飲料水として流行。医学的に研究された飲み物としても注目されました。当時の印象は「ちょっと塩っぱい」味として感じられたのでございます。

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それからも、沢山の清涼飲料水が発売され、消えて行ったことはご存じのことと思います。ポカリスエットを検索してみますと二つに評価が分かれます。一つは、ポカリスエットは糖分があるので、子供に与えると虫歯になるなど有害。二つ目は、エコノミー症候群や二日酔いなどに対して効果が実証されたというもの。初めの方は感情的な表現が多く、後の方は実験結果を載せて学術的な感じです。確かに、医者が勧めるのは沢山の飲料水の中でポカリスエットだけです。後追いした商品はつぎつぎに発売されましたが、やはり最初に生まれたモノには、それなりの確かさがあるのでございましょう。

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いま、ポカリスエットを飲むと少し甘く感じるのが不思議です。清涼飲料はこのところお茶が主流です。しかし、お茶は水分補給にならないのをご存じですか? 緑茶や紅茶などのカフェインを含む飲み物は利尿作用を促し、かえって脱水症状になることもあります。ですから、ポカリスエットの価値は、また見直される時期にきていると思います。宣伝や印象にとらわれず、生活や状況に合ったモノを選びたいものでございます。

掌中のアート
午後5時55分
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