豆わんこ～福助のコラムでござる

イタリア旅行での一番の楽しみは食事です。どこで食べてもイタリア料理はおいしいからです。料理に合わせて夕食時にはワインでしょうが、昼食時は水で十分です。水はナチュラルかガス入りかと聞かれます。試しにミネラル炭酸水を頼んでみるとこれが意外においしいのです。空気が乾燥していることもあるのでしょう。天然の炭酸水は、普通のミネラルウォーターに比べてミネラル分が豊富で、慣れると味覚的にも申し分ございません。

国内旅行での楽しみはなんといっても温泉です。数は少ないのですが、炭酸ガスが含まれた温泉があります。湯の温度は低めに長く入るのが良いようです。全身に泡がついて不思議な感じがします。身体が心から暖まり湯冷めがしません。兵庫県吉川町に[よかたん]という名のとてもいい炭酸温泉があります。家からは少し遠いので、明石大橋の近くの[太平の湯]にも炭酸風呂があり時々出かけます。わざわざ遠くに出向かなくとも「花王のバブ」はなかなか効果の高い入浴剤です。身体の暖まりかたは他の入浴剤の比ではありません。私は足腰が冷える体質なので、炭酸ガスの効果は大変ありがたいものなのでございます。

炭酸といえば「炭酸せんべい」が思い浮かびます。炭酸せんべいは炭酸泉水を使った有馬温泉の名菓です。あらためて食べてみると素朴ながら味わい深いものです。サイダーは有馬が発祥とも言われています。世界で最初に販売された清涼飲料水は炭酸水にレモンと砂糖を入れたものと聞きました。日本にも明治の初期には入ってきたようです。本物の材料を使えば本当の味が解ります。ショウガを使ったジンジャエールも発売されていますが、やはり最初はこうだったのだと納得できるお味です。ショウガも血行を促し身体を暖めますからありがたいものです。ついでながら、コカコーラだって皆が言うような悪いものではございません。

炭酸ガスは二酸化炭素と同じです。固形化するとドライアイスになります。消火剤としても使われます。しかし、なんといっても考えなければならないのは地球の温暖化です。炭酸ガスの優れた効能はたくさんあるのに、車や工場などが排出する二酸化炭素は環境破壊の一つの元凶です。良い悪いは使い方で決まります。自然のありがたい恵みを味わいながら、その自然を守る方法を少しでも進歩させたいものでございます。