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55 オペラ座の怪人の薦め (平成19年12月吉日)
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「劇団四季のオペラ座の怪人はすごいらしい」この20年ほど変わらず使われているキャッチコピーは秀逸です。初演当時は歌舞伎を少し観るくらいで、ミュージカルファンでもなく、オペラを観たこともありませんでした。そんな私が、テレビなどで舞台の内容を知り、どうしても観たいと思ったのです。前売り発売日に電話をかけ続けましたが、ついに繋がりません。ならぶことや待つことの嫌いな私は、あっさりと諦めてしまったのでございます。

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その約10年後、初めて観劇できたのはロンドンでのことです。専用の劇場でロングランを続けている『ファントム』の入場券は、意外に簡単に買うことができました。それから、カナダのトロントで1回、再びロンドンで1回と、日本では困難だったのに外国では簡単に観ることができました。その間にも、1925年から何度もリメイクされ、そして記憶に新しい2004年の映画、それから原作であるガストン・ルルーの怪奇小説も読んでみました。しかし、なんといっても1986年に初演されたミュージカルの方が楽しめます。他のミュージカルも幾つかは観ましたが、やはり『オペラ座の怪人』でございます。
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なにが私をそれほど引き付けるのでしょう。舞台は19世紀末のパリ、退廃的な時代背景、歴史を積み重ねたオペラ座・・・。ノンフィクションタッチの原作は虚構と現実が見事に生かされた設定です。原作は怪奇趣味ですが、何度も映画化される中で、濃密な男女間の心理を描くようになってきました。しかし、ミュージカルとしての成功は、瞬時に変化する豪華な舞台美術や衣装の完成度と、アンドリュー・ロイド=ウェバーの創り出した音楽にあると言えるのではないでしょうか。映画やミュージカルの作曲で知られる彼の音楽は、歌だけ聴いてももうっとりするほどで、舞台に心が引き込まれるのでございます。
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20周年を迎えた劇団四季『オペラ座の怪人』。私は未だ観ていません。電話はまたも繋がりません。ホームページも混雑で開けません。今はネットオークションで落とそうとチャレンジしているところです。公演は好評らしく追加日程も決まったようです。はたして20年越しの思いを果たせるでしょうか。日本で観ると、また違った感慨も生まれると期待しています。でも、気の短い私ですから、結果は仮面の状態なのでございます。

掌中のアート
午後5時55分
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