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49アイドルの勧め(平成19年6月吉日)
福助のコラムでござる
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紹介文
56 デパートの薦め(平成20年1月吉日)
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年末年始は買い物、バーゲンの時節でございます。買い物が趣味の私も忙しくなります。年賀状を書き、大掃除もしなければなりません。デパートが最も華やぐのもこの頃です。私の生家は小さな衣料品店でしたが、日本が高度成長した時代に、田舎ではちょっとしたデパートに成長しました。それは、子供心にも浮き立つ出来事だったと記憶しています。その後、そのような地方のデパートのほとんどが、大手デパートに吸収されてしまうのでした。

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子供の頃、年末年始は最も嫌な時期でした。大掃除も嫌いでしたが、大晦日は集金に行かされました。年取の食卓に落ち着くのは、夜9時過ぎになりました。元旦は必ず電話が鳴り、年始用の手ぬぐいを大量に包む仕事が入ります。二日は初売りです。雪でも降ったら雪かき作業のため起こされます。初売りの手伝いは、いわゆる「ガラポン」です。年初めの縁起物で、八角形の箱をグルッと回し、色付きの玉をポトリと出すクジ引きで、1等や2等が出ると鐘を鳴らすのです。世間では、子供はお年玉をもらい、家族で初詣とか、コタツを囲んでゲームを楽しむのでしょうが、私の場合は少し違ったのでございます。
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だからという訳ではないのですが、大人になって客の側に立つのは嬉しいものです。東京時代は、近くの池袋西武がもっぱらの楽しみの場でした。神戸では大丸でございます。それぞれの都市で代表格のデパートがあります。今の東京なら新宿伊勢丹で、大阪は梅田阪急、京都なら高島屋というところでしょう。しかし、そのような老舗のデパートも、近頃は気楽な商売ではありません。なかなか過酷な競争を強いられている現状なのです。だからこそ、良い店ほど知恵を凝らし、良い商品を集める努力を怠りません。大きなスペースを周り、自分好みの場所に行けば、何かしら新しい発見や心弾むモノに出会うのです。
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通販やネット販売も流行りですが、実際の商品を見て、直に店員の説明を受けるのは楽しいコトです。ただ安ければ良い、便利なら良いというのではなく、チョットした贅沢な気分を味わうところがデパートです。ですから、デパートは夢を売る場所でもあるのです。基本的に、デパートは商品を売るところに違いありません。しかし、私の経験がそう思わせるのか、デパートに行けば人が何を求めているかを肌で感じられるのでございます。

掌中のアート
午後5時55分
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