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49アイドルの勧め(平成19年6月吉日)
福助のコラムでござる
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59 シネマの薦め(平成20年4月吉日)
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私の父は、脳梗塞で意志を表すことができぬまま8年間、寝たきりでした。10歳年上の兄は、3年前から同じ病で話すこともままならず、車イスに乗っています。そんなこともあって、映画『潜水服は蝶の夢を見る』を観たのです。感動しました。主人公で原作者のジャン=ドミニック・ボービーは、有名な雑誌『ELLE』の編集長だった人。最も驚くのは、脳梗塞で左目しか動かせない著者が、20万回の瞬きで書いたという事実でございます。

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私が映画を観るときに心掛けていることがあります。それは、事前にあまり情報を入れないことです。映画はあくまで娯楽。時間があって、今日は映画でもと思った時に、調べて時間の合ったものを選びます。映画館に行ってから変えることもしばしばです。その時のタイミングで選びますから、外れることも仕方ありません。演劇もコンサートも基本的に好きですが、予約が面倒だし、時間が確定されると、どうも窮屈なのです。月の平均で3回は映画館に通えているのは、気軽に観られることが自分に向いているからなのでございましょう。
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30歳の時に、私の生まれた1955年にタイムマシンで帰るという内容を知り、それだけの理由で『バックトゥーザフューチャー』を観ました。あまりの面白さにビックリ。なんとなく『ニキータ』を観て、見事な演出のリュック・ベッソン監督のファンになりました。伊丹監督の『お葬式』は、ポスターとタイトルが気になって観たのですが、配役の巧みさと、着眼点の奇抜さに脱帽しました。もちろん、つまらなかった映画もけして少なくはありません。しかし、予想外の楽しさに出会った時の感激は、忘れがたい記憶となるのでございます。
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『潜水服は蝶の夢を見る』を観てから調べてみると、監督のジュリアン・シュナーベルは、美術界で知らぬ者はない話題の人。1998年出版の同じ題名の原作を読んでみると、こちらもとてもすばらしい! でも驚いたのは、映画感想の書き込みで、観るに耐えないと書く人が意外に多いことでございました。そうです。だから、映画を観るくらいで、あまり人の意見に頼らない方がよいと思うのです。
掌中のアート
午後5時55分
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