指先サイズのコレクション
親指サイズの小モノ達
掌サイズの勝れモノ
49アイドルの勧め(平成19年6月吉日)
福助のコラムでござる
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紹介文
62 ボンサイの薦め (平成20年7月吉日)
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80年代に、盆栽小僧のパフォーマンスで一世を風靡した、沼田元氣なる若者がいました。盆栽ファッションが目に焼き付いていますが、いまでも不思議なことをする元気なおじさんのようです。盆栽は年寄りの趣味で、若者なら興味など持てないものでしょう。私も、今になれば「盆栽」の持つ世界観も少しは理解できるようになりました。盆栽とは、小さな鉢のなかに、壮大な自然の景色を創り出す芸術作品なのでございます。
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盆栽は中国に発し、平安時代に日本に入ったそうです。その後、独自の文化として進化してきました。今日は「和」のブームでもあり、海外でも「BONSAI」の評価は高いようなのです。小さいモノを愛でる私としても、放っておくわけにはいきません。最近は、若者にも人気があるらしい小さな苔の鉢とか、ミニ盆栽を都会で目にして、どうしようかと悩んでしまうことが度々です。しかし、観葉植物をあっさり枯らしてしまう私は、どうしても躊躇してしまうのでございます。やはり、生モノは諦めて、小モノ収集に精を出すことにいたしましょう。
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盆栽を思い浮かべると、小さいながら横にはり出した枝振りがイメージされます。自然のままでしたら、樹木は上に上にと伸びようとするわけですが、それを無理にねじ曲げているように思っていました。考えてみると、自然にしてもそれほど単純ではありません。風雪で枝が折れることだって普通です。偶然にできる自然の造形を人の力で創るということなのでしょうか。人間に例えてみても、なにごともなくすくすくと育つなんてこともないでしょう。芸術家は、持って生まれた才能と努力と偶然によって生まれる・・と私は考えるのでございます。
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縦に伸びるのが生命の力、横に伸びるのを才能の力と仮定してみます。縦と横のバランスが立体的に構成されると美しい盆栽になるのでしょう。天才と称される人も、偶然そのようにバランスのとれた人をいうのかもしれません。しかし確率的にいえば、才能を伸ばそうと思うあまり、折れ曲がって醜くなることの方が多いのではないでしょうか。ですから、人間は「凡才」の方がずっと幸せなのでございますよ。おそらく・・。
掌中のアート
午後5時55分
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