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映画『フラガール』は良かった! 内容が期待を上回ると本当に嬉しいものです。『常磐ハワイアンセンター』の名は聞いていましたが、実話として観ても意外なほど面白いストーリー。蒼井優や松雪泰子などのキャストが生き生きしているのは、スタッフが優れているからでしょう。物語は、シリアスな時代背景の中で生まれます。「なんでハワイ?」とは誰もが持つ疑問。しかし、常識を覆す発想こそが「問題」を解決する糸口なのでございます。 |
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しかし、最も心がときめいたのは「ウクレレ」の音楽が流れた時でした。ハワイとは似ても似つかぬ暗い炭坑の町。そこに重なる弦の響きが、どこまでも明るくてハートに染み入ります。そのコントラストが、『フラガール』成功の大きな要因ではないでしょうか。私は即日に、ジェイク・シマブクロなる名前のウクレレ奏者のCDを買って聴いたのでございます。いや〜、驚きました。「これがウクレレ?」楽器のイメージからは考えられない音楽性豊かな演奏です。楽しく、解りやすく、ビックリのテクニックです。 |
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その後、オータサンことウクレレの神様といわれる人のCDも手にしました。ジェイクとは味わいも違い、落ち着いた印象です。ジェイクがあまりにも有名になったので、オータサンと比較して彼を非難する人もいます。しかし、どちらが良いかというのは愚問ではないでしょうか? どちらもまがいの無い天才だと思われます。私はハワイに行ったことはありませんが、きっと本当に「楽園」なのでしょう。ギタリストは多数いるのですから、小さな島の「ウクレレ」という楽器を応援したいのでございます。 |
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私は中学生の頃、吹奏楽でアルトサックスを吹いていました。その後、楽器と縁遠い日々を過ごしてきましたが、ずっと何かを持ちたかったのです。昨年末、急に思い立って東京までウクレレを買いに行きました。1931年製、イイ音がするマーティン社の素朴なウクレレ。古い楽器が欲しかったのでございます。100年経ってもジェイクには遠く及ばないでしょうが、10年後には人に聴いてもらえる程度になりたいものです。 |
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