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ずっと気にかかっていたこと。「薬師丸ひろ子は歌がうまいのか?」むろん答えは「うまい」と決めているのでございます。この頃、ラジオで70〜80年代の流行曲が特集されているのを聴き、やっぱり薬師丸は特別と感じました。当時、それと並ぶのは「菩薩」とまでいわれた山口百恵ぐらいでしょう。二人とも、歌がうまいと評価されたことはないと思います。百恵の価値は、まれな品性にあると考えます。 |
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薬師丸は、78年に角川映画『野生の証明』のヒロイン「長井頼子」役でオーディションに合格、高倉健と共演。当時は大変に話題になった彼女を初めてニュースで見た時、とても戸惑いをおぼえました。可愛くもないし、美人でもない、それにスタイルも良くないのに印象的。普通の女の子に見える彼女が、なぜに並みいる人を押しのけて選ばれたのだろう。しかし、当時の私は邦画にはあまり関心がありませんでした。実は、最近はじめてDVDで『セーラー服と機関銃』他の映画を観たのでございます。 |
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映画は観なかったものの、当時ヒットした歌は自然に聴いていて、口ずさんでいました。最近になって、中古のベストアルバムを買ってみると、当時好きだった井上陽水、来生たかお、中島みゆきなどのそうそうたるアーティストが曲を提供しています。いい歌がたくさんあり、懐かしくもありますが古くも感じないのでございます。いわゆる「うまい」歌い方ではないのですが、音程が非常にしっかりしていて揺るがないのです。歌謡界でいい歌をもらえるのは、スマップと同じで才能に違いありません。 |
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薬師丸を久しぶりに観たのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』。そして最近は、映画『こんどは愛妻家』で好演していました。「薬師丸の魅力はなにか?」と考える時、私が思い浮かぶのは少女漫画『ガラスの仮面』のマヤです。本当の天才はこういうものだと思うからです。それはそうと、ガラスの仮面はまだ終わっていませんね。しかし『セーラー服と機関銃』は、凄く傑作で「カ・イ・カ・ン」でございます。 |
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