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テレビばかり観ていたらバカになる。そう思い、大学浪人からの学生時代はテレビを持ちませんでした。独り住まいになって初めて買ったのはラジオ。それから、オーディオには少しこだわったものです。テレビはドラマより映画、それにスポーツとニュース。まったくテレビを観ない日は、今ではわずかしかございません。朝の目覚ましにラジオを長年使っていますが、テレビが重要な情報源になっています。 |
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『情熱大陸』のようなドキュメンタリー番組で、特に料理人を紹介するものが好きです。ただし、紹介された人の店に行ったことはありません。『建もの探訪』も暇なら観ますが、テレビはさまざまな物事を紹介しているので、選ぶセンスが問われます。昭和を代表する作詞家の阿久悠は、高校野球の全試合を観ていたらしいのです。なにを視ていたかというと、高校生の表情を観察して、そこから時代の気分を嗅ぎ取っていたようです。テレビには、そのような見方もあるのかと感心したのでございます。 |
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最近の楽しみは『秘密のケンミンSHOW』。2007年より毎週放映されている、バラエティー番組でございます。みのもんたと久本雅美の司会が絶妙なバランスです。私も上京した際に、さまざまな県民に出会い驚いたものでした。県民の性格は確かにありますが、食べ物に注目したところがおもしろい。意識してはいませんでしたが、近年はバラエティー番組が増えたと感じませんか? 『さんまのSUPERからくりTV』は、96年からのクイズ・バラエティー。「ご長寿はや押しクイズ」では笑い転げました。 |
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バラエティー番組の魅力は人間模様。さまざまなキャラクターが台本にない(?)発言をするのです。テレビと勉強との関係調査で、成績の良い中学生の多くがバラエティー番組を観ていたという報告があります。核家族が増え、実生活が単純になった現代では、複雑な人間関係をテレビから学んでいるのでございます。すると、未来では「テレビを観ないとバカになる」と言われるのかもしれません。 |
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