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少しずつ暖かくなる春。そんな頃に、思わぬ寒さで体調を崩すことがございます。季節の変わり目こそ、風邪をひきやすい時期なのです。何度も辛い思いをしながら、調子を取り戻すと、つい気を緩めてしまいます。季節を先取りして、薄着をしたい気分もあります。多くの人にとっては、花粉症の鼻炎で苦しい思いをするだけでなく、環境も変わる人にはストレスがかかるので、風邪の対策が必要です。 |
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田舎での18年間、凍えるような部屋に居ながら、風邪で熱を出したのは2回しか記憶にありません。ところが、暖かい東京に出たとたん、合わせて1ヶ月間くらいは寝込んでしまいました。当時は風邪予防の知識もなく、栄養状態も精神状態も悪かったのでしょう。それから、毎年のように熱が出て、かなり重い風邪を何度もひくようになったのです。そして長年の体験から、風邪のパターンに気がつきました。それは、お腹いっぱい食べると風邪をひく、寝込むと風邪が治らないということでございます。 |
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いわゆる、風邪をひいたら栄養のあるものを食べ、安静にするという常識は間違いでございます。免疫力の本を読んで、やっと医学的な回答を得ることができました。特に栄養価の高い食品は、消化のためのエネルギーを大量消費します。その結果、免疫力が低下します。起きて活動している時より、横になって寝ている方が免疫力を下げます。体温が下がると、免疫力も弱まるので、少しくらい熱があっても風呂で身体を温め寝た方が良いのです。普段のリズムで生活し、食事を控えることが肝心です。 |
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風邪予防は、まず手洗いとうがい。手洗いは特に重要で、うがいの効果は少ないようです。マスクで感染は防げませんが、少しは効果がありますし、冬場のマフラーは必需品です。最近、生姜がもてはやされています。でも、生姜は南国の野菜で血行を良くしますが、体温を上げる訳ではないのです。芯から暖めるのは、葛根湯が良いのだそうです。そしてついに、私の風邪の悩みは解消したのでございます。 |
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