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ジャンボ宝くじの年末がまたやってきます。宝くじを買って夢を見るのはよいものです。一億円が当ったら何を買おう、何をしよう、何を食べてやろうと想像がどこまでも広がってゆきます。一回でも買ったことのある人なら経験があると思うのですが、たとえ一枚しか買わなくとも、それが一億円になるのでなないかとワクワクしてしまうのでございます。 |
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ですから、宝くじを買うのは一時の夢を買うのと同じなので、ゆめゆめ現実に当ててしまってはいけません。実際に一億円をもらった人が幸せになったという話をあまり聞きません。しかし、中には当てることに執着する人が多いのも事実です。いろいろある合法的な賭け事の中で、最も当る確立が低いのが日本の宝くじです。それは法律で定められているのです。半分以上の金は諸経費や公共事業費として使われるのでございます。宝くじの裏にちゃんと書いてあります。 |
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一攫千金を本当に望むなら、偶然に大金を手にする確立が最も高いのがルーレットです。カジノに取られる控除率は5%程度です。競馬でも宝くじよりははるかによいのです。宝くじを共同で大量買いするのは愚の骨頂です。確立はどこまでいっても変らないのです。仮に百人で一億円集めて宝くじを買うと、確率的に当る金額の平均は約五千万円です。百万円出した人が五十万円手にするだけです。一億円がよく出る店というのも、たくさん売るから出るだけの話で、続けていけば必ず確率的に集約されるのでございます。 |
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繰り返しになりますが、宝くじは夢を買うものです。ジャンボといっても、それだけたくさん売って一等を増やしているだけで、確立が高くなるのではありません。かつて本当にあったことですが、ジャンボ宝くじを買うために人を押しつぶして何人もが死んだ事故がありました。悲しいことでございます。いくらお金が当るからといって死んだら元も子もありませんからね。 |
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