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49アイドルの勧め(平成19年6月吉日)
福助のコラムでござる
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100
トロロ汁の薦め(平成23年9月吉日)
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久米宏が『ニュースステーション』のメインキャスターをしていた頃、“最後の晩餐"という人気の企画がありました。著名人をゲストに「死ぬ前になにを食べたいか」を訊く対談です。自分だったらどう答えるだろうかと考えてみました。それほど食べ物に執着しないのではと思うのですが、あえて決めろと言われたら「とろろ汁」と答えます。ずいぶん地味な料理ですが、好きなことに間違いございません。

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これまで100回のコラムに、サプリメントを含めて食べ物について書いたのは21です。これは、意味ある数字ではないかと思います。久米宏の対談では「誰と」も含まれていました。私も、身近な人間への関心は少なからずありますが、人を含めてジャズ主体の音楽については17、映画・演劇に関しては9ですから、やはり意外に執着しているのかもしれません。食以外で、こだわりのモノは19でした。コラムというのは、もちろん隠すところはありますが、自分の裸を見せているようなものでございましょう。

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さて、肝心の「とろろ汁」。いわゆる「麦とろ定食」をイメージされるでしょう。しかし、私がこだわるのは家で作る「とろろ汁」でございます。特別な店でない限り、自然薯は使わないでしょう。自然薯は、すり鉢で擦れば擦るほどおいしくなるのです。普通の店ではそんな手間をかけられません。有名な静岡では、擦った自然薯に暖かいみそ汁を入れると聞きました。それも素朴な味わいですが、好みのだし汁を使うのがいいでしょう。それに、もしあったら秋田のトンブリを乗せると食感が抜群です。

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食前の期待感、食中の味わい、食後の満足感で、おいしいものは、いくらでもあると思います。もちろん、とろろ汁もおいしく食べます。とりわけ、それを選んだ理由は、食後の気分です。単に、気持ちというのではなく、からだがすっきり軽くなるのです。これまで、さまざまな日常の好みを書いてきました。100という切りのよいところで、ひとまずペンを置きます。長い間のご愛読ありがとうございます。

掌中のアート
午後5時55分
福助のコラムでござる
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